seriちゃんが、ポケモンを買ってもらえなかったおはなし。

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seriちゃんの小学校では、『ポケモン』というゲームが
だいりゅうこうしていました。
おともだちの家にあそびに行くと、
『ゲームボーイ』という機械をケーブルでつないで、
おたがいに対戦しているのでした。

それを見ていたseriちゃんは、
自分もやってみたくなりました。
でもseriちゃんは、『ゲームボーイ』も『ポケモン』ももっていません。

そこで、おかあさんにおねがいしてみました。
「おかあさん、わたしもみんなが持ってる『ポケモン』がほしいなぁ」
おかあさんは言いました。
「ゲームをすると、時間がどんどんなくなっちゃうよ。」
seriちゃんは、「ほんとうにそのとおりだなぁ」と思って、
ポケモンは見ているだけにしよう。と、思いました。

でも学校では、ポケモンの話でもちきりです。
おかあさんの言葉になっとくしたseriちゃんでしたが、
やっぱりポケモンのことが気になります。

ある日、seriちゃんの弟がよんでいたコロコロコミックという雑誌のふろくに、
全種類のポケモンがえがかれたポスターがついてきました。
seriちゃんと弟は、ポスターを押入れに貼りつけて、
「これがみんなのおはなししているポケモンなんだね」と、
毎日ながめてすごしました。

なんどもなんどもながめて、
もうながめるところがないなと思ったseriちゃんは、
ポケモン達をかいてみることにしました。

さいわいseriちゃんは、絵をかくのが大すきでしたから、
あたらしいノートをとりだして、
ポスターを見ながら、ポケモンをかいていきました。

『フシギダネ』からはじまって、
どんどん、どんどん、かきました。
まいにち、まいにち、かきました。
さいごに『ミュウ』をかきおえたseriちゃんは、
まんぞくして、えんぴつをおきました。

そのノートは、seriちゃんの
ポケモン図鑑になったのです。

seriちゃんは自分でつくったポケモン図鑑を
学校にもっていくと、おともだちに見せました。
すると、おともだちどころか、クラスのみんなから
「いいね!すごいね!」と、いってもらえました。

みんながポケモンのおはなしをしているのを
ずっとはじっこで聞いていただけのseriちゃんが、
みんなの会話に加われたのです…!

もしあのとき、おかあさんがすんなりポケモンを買ってくれていたら、
seriちゃんはあんなに一生懸命になって
絵を描かなかったのかもしれないなぁ。と、思うのです。
ひいては、今こうやって絵を描いていないかもしれないなぁ。と、思うのです。

だからお母さん、
ポケモンを買ってくれなくて、ありがとう。

seri


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seriちゃんが、ポケモンを買ってもらえなかったおはなし。」への1件のフィードバック

  1. 泣ける話です。
    子供の小さな社会だと「~が無いと話題についていけない」は致命的な事ですからね。でも大人になると親が子供を想う気持ちも理解できるわけで。
    seriちゃんはがんばったんだろうな。えらいな。

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